オープンカレッジ教養講座~兵庫探訪同行記~

兵庫探訪~かくれた心のふるさとを巡る~

兵庫探訪同行記

同窓生の皆さんもご存知の生涯学習「オープンカレッジ」。そのなかで最も人気のある教育・文化・歴史講座の「兵庫探訪」の一部を紹介します。
10月から第3弾「かくれた心のふるさとを巡る」シリーズが始まります。担当は本学の名誉教授である白石太良氏です。兵庫の知られざる魅力に出会える企画です。興味のある方は是非ご参加ください。

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昨夜来からの雨があがらず

写真1あいにくの天候の中、予定通り9時に大学を出発。バスは一路、大屋町ミズバショウ公園へ。この講座は人気講座で定員30名のところ33名の方々が参加されました。中には卒業生のご父母も何名かご参加いただきました。
播但道を経由して約2時間でミズバショウ公園に到着。ミズバショウといえば尾瀬が有名ですが、ここ大屋町は自生地の南限として県指定天然記念物に認定されています。兵庫県内で実際に自生しているミズバショウに参加者一同から感動の声があがりました。

ミズバショウ公園をあとにした一行は、次の目的地「かいこの里」へ

写真2ここでは地元の方々が名物「桑うどん」や地元の野菜料理を安価で用意していただきました。食後は、地元の方の案内で旧養蚕農家集落群を見学。
かつて大屋町では養蚕業がさかんで、農家では蚕飼育の床面積を増やすために3階構造の独特の住宅を造りました。しかしながら最近は住む人も減り、無人になった家屋も少なくないようです。

さて次は、今回の目玉、旧明延鉱山坑道探検です

写真3この鉱山の歴史は古く、採掘開始は大同年間(西暦800年頃)と伝えられています。近年、円高と金属価格の暴落により、1987年やむなく閉山致しましたが、錫、銅など多くの資源が地下に残ったままとなっています。現在は養父市が管理しており、予約の上、専門の案内人が引率して坑道を見学することができます。
参加者一行は入坑に際し、安全講習を受けたあと、全員をヘルメット着用して「探検坑道」へ。
中はほぼ当時のまま保存されており、なんとなくひんやりとした空気が漂うなか約30分間の坑道探検は「あっ」という間でしたが非日常的な体験に参加者一同大満足の様子でした。

帰路の途中、神子畑選鉱場跡を見学

山の中に突然現れた廃墟のような不気味な建造物に参加者は声を失ってしまいました。
帰りのバスの中では、「今回のバスツアーは個人ではとても体験できない貴重なものでした」という声があちこちからあがっていました。
次回に乞うご期待。

ミズバショウと鉱山跡を探る

担当講師:白石太良 流通科学大学名誉教授
日  程:4月18日(土)大学にて見学先の事前研修
      4月25日(土)見学ツアー
参加者 :33名(定員10名)
見学コース:大学→ミズバショウ公園→かいこの里→旧養蚕農家集落群→旧明延鉱山坑道探検→神子畑選鉱場跡→大学