8/1 白石善章ゼミ同窓会~戦争体験を語る~

戦争・体験 そして、君たちに伝えたいこと

写真1さる8月1日、流通科学大学において白石善章ゼミの同窓会が開催されました。
このイベントは、都合によりホームカミングデーにてゼミ同窓会が行われない代わりにと、ゼミ生OBが企画したものです。
当日は「戦争・体験 そして、君たちに伝えたいこと」というテーマで、白石先生が少年期に体験された第二次世界大戦の様子をお話頂きました。
当時まだ小学生であった先生は戦場に赴く事こそありませんでしたが、物資が不足し、時には空襲で命の危険さえもあった銃後の生活。特に神戸大空襲、そして疎開先での生活は今でも強く記憶に残っていらっしゃる様でした。
写真2約90分の中、1時間程お話をされた後にゼミ形式の質疑応答が行われました。
その様子は、ゼミ活動を思い出させるものであり、参加された同窓生も一時の間、学生に戻っていたのではないでしょうか。
講演会終了後は懇親会が行われ、くだけた雰囲気の中思い出話に華が咲いていたようでした。

ゼミOB同窓生からのメッセージ

白石善章ゼミ 特別講義レポート

“あの悲惨な戦争(第二次世界大戦)について、もっと知らないといけないのでは。”
昨年12月、白石善章ゼミ9期生による忘年会の席で、そんな会話が生まれました。
私たち9期生は社会人10年目を迎え、結婚・出産を経験する割合も高くなり、次世代に遺すべきものについて、真剣に考え出す年代に差し掛かっていたからかもしれません。

卒業以来、毎年この忘年会に快く参加してくださる白石先生は、来年喜寿を迎える戦争を生き抜いた世代の方。
戦争を体験されたのは少年時代。小さな心に刻まれた戦争の思い出は、大人になっても決して消えることはない辛いものであるはずです。
しかし先生は、このセンシティブな申し出にも快諾してくださいました。

有朋会の方々にもご協力をいただき、今年8月1日、『戦争・体験 そして、君たちに伝えたいこと』というテーマで、白石ゼミ特別講義を流通科学大学で開催しました。

当日は、様々な代の白石善章ゼミ卒業生12名の方にお集まりいただくことができました。
白石先生が体験した“少年の目線”の戦争話。本物の“死”が50メートル先まで迫っている状況。
そばで火に巻かれながら死に逝く人々。今までテレビや映画などで見聞きしたそれとは違う、リアリティと“身近さ”を感じるものでした。
講義後には多岐にわたる質問や意見が飛び交いました。二度と繰り返してはいけない戦争。しかし、まだ世界中では戦争が続いています。
小さな輪での議論でしたが、とても有意義な時間を先生とともに過ごすことができました。
白石先生、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼を述べさせていただきます。

今後とも、白石先生からいただいたご縁を大切に、縦と横のつながりを大事にしていきたいと考えています。

9期卒業生 川口浩子(旧姓:山垣内)